室蘭工業大学 山中真也、上井幸司、徳樂清孝准教授(クリエイティブコラボレーションセンター 北海道マテリオームラボ)と、㈱コア、ティ・イー・シー㈱、宮崎県及び北海道白糠町とが共同で実施した事業の研究成果(※1)が、農林水産省農林水産技術会議の「2020年農業技術10大ニュース」の一つに選ばれました。農業技術10大ニュースは、内容に優れるとともに社会的関心が高いと考えられる成果10課題を農業技術クラブ(農業関係専門紙・誌など29社加盟)の加盟会員による投票を得て、農林水産省が発表するものです。
研究成果は、2017年度から2019年度の3カ年、(国研)農研機構・生研支援センター等の支援を受けて実施したイノベーション強化創出研究開発事業「口蹄疫・鳥インフルエンザ等家畜伝染病防疫のための多機能粒状消石灰の実用化」において取得したものです。畜産現場で使用されている待ち受け消毒用の消石灰の効力を「可視化」する新規指示薬を本学と(株)コアと共同で開発し、既に特許出願(特願2020-44879)を果たしています。この出願した特許は、過日特許査定があり、現在特許権の取得に向けた手続きを進めているところです。
現在、開発した新規指示薬については、ADVANTECⓇグループの東洋濾紙(株)と室工大発ベンチャー(株)コアラボが早期販売に向けて準備を進めております。
※1可視化剤を含むイノベーション強化創出研究開発事業の研究成果はこちら(動画:約4分)をご覧ください。
これからも室蘭工業大学はこのような確かな研究力に基づいた成果の社会還元を通じ、イノベーションの創出やSDGs(sustainable development goals)に貢献します。