10月18日(金)、本学体育館において第24回蘭岳セミナーを開催しました。
本学では、教職員、学生及び市民を対象に、学内外の教育者及び研究者を講師に招き、「自然科学及び工学の楽しさ、不思議さ、奥深さ」を分かりやすく講演してもらうことを通して、広く科学分野への知的関心を誘起し、満足させる「知的サロン」として「蘭岳セミナー」を開催しております。
今回は創立70周年記念事業として、2015年にノーベル物理学賞を受賞された梶田隆章氏(東京大学宇宙線研究所長)をお招きし、「ニュートリノと宇宙」と題した講演を開催し、訪れた教職員、学生及び一般市民約940名が熱心に耳を傾けました。
講演では、実験結果が伴わなかったときでも諦めずに調べ続けた時期が楽しかったこと、苦労の末ニュートリノに質量があることを発見し、当時のクリントン米大統領の演説で引用されたこと、その発見が宇宙の物質の起源に関する謎を解く鍵になる可能性があること等を、ニュートリノに関する研究やカミオカンデ建設にまつわる実体験やエピソード等を交えて紹介されました。
また、学生に対して「科学研究を追求して欲しい」「自分の研究対象に興味を持ち続けることが研究を行う上で大事なこと」とエールを送った他、会場からの質問に対しても懇切丁寧に説明頂き、セミナーは盛況のうちに終了しました。
作成担当部局:総務広報課総務広報係