9月11日(水)、小学校の理科で習う「流れる水のはたらき」に理解を深め、近年多発する水害に対しての防災意識の向上を目的として、中津川誠教授(大学院工学研究科もの創造系領域)の研究室が、近隣の水元小学校の5年生に向けて川の模型実験を中心とした授業を行いました。
授業は小学5年生約40名を4つのグループに分け、約10名ごとに「川の流れと土の動き」の実験(写真1)と「水の作用で堤防が壊れる(破堤)」実験(写真2)の2つを見てもらいました。
1つ目の実験では、実験前に何が起きるかを予想してもらい、実験後に何が起きたかを書いてもらいました。このような結果を分析して、実物を見ることでどの程度理解が深まったか?何を感じたか?防災に対する意識が向上したか?なども研究テーマとして分析していきたいと考えています。
このような授業は、今年から初めての試みとして開始しましたが、より多くの小学生の理解や意識向上を図るため、これからも改善を重ねながら継続していきたいと考えています。子供の防災意識を変えることで、大人の意識も変わり、地域の安全につながれば、それが大学の社会貢献にもつながるものと思います。なお、この様子はテレビ(HBC今日ドキッ!で9月11日(水)夕方に放映)(写真3)、新聞で報道されました。
実施に当たっては、リーダーである清水皓太さん(博士前期課程2年)をはじめとして、同研究室の学生が資料作りや実験の準備等の作業を一丸となって取り組みました(写真4)。事前に小学校への説明を行い、本番前日には模擬訓練を行なう等入念な準備をしたおかげで、当日は大変円滑に進めることができました。
加えて、水元小学校の校長先生、教頭先生、5年生の担任の先生他、関係する先生方には今回の提案に快く応じていただき、全面的にご協力くださいました。関係者には深く感謝いたします。
≪本学参加メンバー≫
工学部建築社会基盤系学科 4年 佐藤京弥、山洞智弘、関洵哉
武田篤弥、服部有吾、寺岡侑紀
博士前期課程環境創生工学系専攻土木工学コース 2年 坂本莉子、清水皓太(リーダー)
博士後期課程工学専攻先端環境境創生工学コース 1年 Nguyen Thanh Thu
写真1 「川の流れと土の動き」実験の様子
写真2 「水の作用で堤防が壊れる(破堤)」実験の様子
写真3 テレビ取材の様子
写真4 スタッフ集合写真(中津川研究室)