次世代のソフトウェアをつくりたい!情報学を活かして社会の問題を解決したい!
自然現象の解明から地域における身近な問題を数理情報システムの観点から捉え、その本質から探究する科学分野を中心に学びます。特に論理基盤を与える数学を基礎に、広範囲な情報学を学び、情報に関わる科学と工学を融合させた教育研究を行います。
1年次から2年次前期までの期間に、一般教養科目、学部および学科共通(自然科学系)科目および情報系科目の一部を履修します。そのなかで、コミュニケーション能力と社会的教養を身につけるとともに、自然科学(数学、物理学、化学、生物学)に関する幅広い知識と情報科学に関する基本的な知識を修得します。2年次後期以降は本コースにおいて、自然や社会における多種多量な情報を扱う原理と技術に関する学問である情報学、その基盤である数学、数理と情報・社会、情報の基礎、情報システム、プログラミングに分け、さらには実践的な演習を配置し、それぞれの分野の科目を体系的に履修します。さらに、情報学を統括的に学ぶことで、膨大なデータを抽象的かつ論理的に整理し、分析処理を行う能力を養います。
1年次
一般教養科目として人と社会に関する科目、外国語科目、地域連携科目、自然科学系の共通科目として数学、物理学、化学、生物学、情報系科目として情報セキュリティ、データサイエンス、プログラミングそれぞれの基礎を主に学びます。
2年次
「物質変換論」「生物物質化学」「振動・波動論」「物質科学」などの科目を通して自然科学に関する内容を分野横断的に学び、また「現代情報学概論」「確率論」「統計的データ分析」「情報システム概論」などの科目を通して情報科学に関する内容を展開します。後期からそれぞれのコースでの専門科目の履修が始まります。
3年次
2年次後期からの引き続きでコース専門科目を中心に学びます。「代数学」「幾何学」「解析学」「信号処理」「情報理論」「プログラミング」などの科目を履修し、当該分野に関わる専門知識を広く修得するとともに、それらを統合して活用するための基礎から応用までにわたる演習を行います。
4年次
4年次の主たる学習は、卒業研究を通して実践的な形で行います。それぞれの分野での問題について設定される課題に対して、これまでに修得した知識を活用して達成に取り組むことで、知識をより本質的なものにするとともに問題解決能力を養います。
提示された課題を解決するソフトウェアを開発する実践的な演習(PBL、Problem Based Learning)を行うことで、学生が自主的に準備、調査、学習、議論を進めながら問題を解決する力を養います。学生はグループを組み、自分たちの力で、課題ソフトウェアの開発に必要なものが何かを見極め、資料を集め、自己学習し、グループで協力しながら課題達成を目指す演習です。
2011年の東日本大震災以来、産学官が一体となって耐災害という課題に取り組んでいます。耐災害分野へのICTの活用が期待されていますが、既存のICTはデータ管理と情報伝達のための利用がメインで、十分にその恩恵を活かしきれていません。そこで最先端のAI技術や通信技術を適用し、より実用的な耐災害システムの研究開発を目指しています。具体的には、災害発生後、センサやカメラなどから収集した多種多様なデータを分析し、被害状況の正確な把握や救助などの迅速な判断を行います。また、ネットワークインフラの損傷などに影響されずにタスクを実行することで、AIによる計算結果を元にロボットやドローンなどの自動制御が可能になります。
研究分野
情報ネットワーク
主な研究テーマ
ICT技術を適用した耐災害システムの構築
※旧コースの就職実績です。