AIの出現、IoTの進化といった情報技術の革新により、ものづくりのあり方や、自然科学の活用が大きく変わろうとしています。
これまでの産業構造が進化し、社会全体がイノベーションを求める今だからこそ、室蘭工業大学は新しいチカラを養成するため、工学部から理工学部へと改組いたします。
工学・科学の基礎と、技術者に必要な情報処理能力を身につけた、変化する社会に対応できる人材を育成します。
ものづくり、まちづくりを学ぶ
創造工学科の教育コースは、特定の産業分野に直接つながる専門の教育を行います。一方で産業界においては、様々な分野の技術を組み合わせて新たな機能を生み出すなど、分野横断的な活動がなされます。そこでコース分属前の学科共通科目において、創造工学科の全ての学生が複数の工学分野の基礎を身につけられるようにしています。
物理・化学・生物・情報を突きつめる
システム理化学科の教育コースは、基礎科学に近く、様々な産業の基礎となる分野を扱っています。大学でどのような専門知識を身につけて、将来、社会に貢献していきたいのかを見極められるように、コース分属前の学科共通科目において、システム理化学科の全ての学生が、各コースのベースとなる自然科学(理化学)と情報科目(システム)を広く学べるようにしています。
時代の変化に対応できる技術者の育成として、広い視野と先進的な知見を得るために、新しく誕生した理工学部では、学部共通教育、学科共通教育を展開しています。
室蘭工業大学は北海道における「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」の拠点となっており、地域連携科目を開設して取り組んでいます。地域社会概論では、地元企業や自治体を訪問し地域課題を理解します。「胆振学入門」では学外の講師から地域の特性を学びます。「北海道産業論」では地元企業から課題をいただき、これを解決するアイディアを提案します、室蘭や北海道をモデルケースとして、地域創生に資する能力を身につけます。
人工知能やIOTなど、情報処理技術における技術革新が進み、これからの技術者には情報技術を身につけていることが求められます。室蘭工業大学は、情報科目を充実し全ての学生が学べるようにカリキュラムを整えました。これにより情報とデータに関わるリテラシー、情報セキュリティー、プログラミングの基本的な能力、統計処理能力を身につけます。
社会と産業界の変化が急速に進み、多様で分野横断的な課題が増えています。このような変化や課題に対応するには、様々な専門分野のベースとなっている理学の基礎を身につけることが重要です。新しい理工学部では、全ての学生が数学、物理、化学、生物といった自然科学の基礎を体系的に学びます。
大学で身につけた知識や技術によって、社会人の第一歩を踏み出すことができますが、その後は自分自身で新しい知識や技術を学ぶ必要があります。そこで、学生のうちから主体的に深く学ぶ習慣を身につけられるように、調査学習、グループ学習、課題解決型学習、反転授業などのアクティブラーニングの手法を多くの授業で取り入れています。また、そのような授業に対応できる教室も増やしています。