― 創造的な科学技術で夢をかたちに ―
室蘭工業大学は、自然豊かなものづくりのまち室蘭の環境を活かし、総合的な理工学教育を行い、未来をひらく科学技術者を育てるとともに、人間・社会・自然との調和を考えた創造的な科学技術研究を展開し、地域社会さらには国際社会における知の拠点として豊かな社会の発展に貢献します
室蘭工業大学は、支笏洞爺国立公園に隣接し、天然の良港と鉄鋼業を中心として発展してきた人と自然が共存する北海道でも特色ある産業都市室蘭に位置する。開学以来、教育と研究の両面で地域の特性に多くを学びつつ、工学技術に関する困難な課題に挑戦し、各界に優れた人材を輩出してきた。本学は、これからも環境条件、立地条件と伝統を活かして行く。
近年における科学技術の急速な進展、社会の複雑化・高度化に伴い、科学技術者には幅広い教養と国際性、深い専門知識、さらに創造性が求められている。これらを備えた有能な人材を育成することが本学の第一の使命である。これを全うするために本学は、学部及び大学院博士前期課程を通じた教育を重視し、学部では、幅広い教養と基礎科学及び工学に関する専門知識を教授する総合的な理工学教育を行うとともに、博士前期課程では、専門知識の深化と課題解決能力の涵養を重視した教育・研究を行い、それらを通じて未来をひらく科学技術者を育成する。また、博士後期課程では、精鋭の学生を受け入れ、より高度な工学に関する教育・研究を行い、創造的な研究者、科学技術者を育成する。
本学は、真理の探究と先端的研究活動を通して、次世代の科学技術を開発し、豊かな社会の持続的な発展に貢献する。20世紀における科学技術の飛躍的な進歩は、社会の発展に大きく寄与した反面、環境への影響など負の遺産ももたらした。本学は、科学技術のこのような負の側面にも目をそむけることなく、人間・社会・自然との調和を追求する創造的な科学技術に関する研究を展開する。
我が国は、科学技術創造立国を掲げ科学技術の一層の振興を目標としている。本学が位置する北海道南部地域にあっては、環境産業、情報産業、知識集約型産業の育成やものづくりを基本とする産業政策を掲げている。本学は、地域のこのような目標にも配慮しつつ、知の拠点として社会を先導する科学技術に関する教育・研究を推進し、学術研究成果を積極的に発信することにより地域の発展に貢献する。地域への貢献がひいては国際社会における知の拠点としての発展につながるものと考える。
更新年月日:2005年4月1日
作成担当部局:総務広報課